《 方向性 》
Natioのビーズ織りは、織りを身近なものに、親しみやすく可能性を秘めた「創りたい」・「技法を学びたい」・「販売やコンテスト応募」などワクワクするカテゴリーを目ざします。
技法や技術の継承を試み、系統的な講習で日本の工芸品として、デザインから仕立てまで一貫した「物つくり」の原点を模索します。用具の開発を通じて、新しい技法の構築とカリキュラムで講師の養成を通じて、一般の方々へ広めていく機構を作ります。
販売とコンテストを目的としたクリエイター、「楽しい織り」を広める講師活動、作りたいものを模索する作家活動など多岐にわたります。口金のパーティーバッグにこだわらず、形状やコラボによる通常使用で、すそ野を広げて身近な織りの世界にと考えてます。
《 ビーズの種類のバリエーションを増やす 》
従来のAiko・デリカに加え、「特小六角」・「シリンダーS」・「シリンダーS(六角)」「特 中(Natioオリジナル)」が織り機の構造開発で使用可能です。シリンダーSを使用すると、Aiko・デリカより15%~20%重量が少なく、繊細な織りになります。
「特小六角」では、10%~15%の重量減が見込めます。 「特小六角」 ・「シリンダーS」・「Aiko」の3種は、「スキ」「砡」「銀引き」「セイロン」のMIYABIビーズで織ることができます。
《 用具の開発 》
ビーズ織り機
幅広のバッグやタペストリーなど幅継ぎすることなく、「表裏・横幅など一貫して織れる」機構。簡素化した織り方ができるよう、横幅を1回で通せる「補助用具」をセット。
縦糸の「テンションを個別に調整」できる機構と、ビーズの種類を変えられるよう「縦糸の幅調整」ができる機能。
表裏一体で織れる長さがあり、小さいもののため2段階の「長さ調整」機能。
幅広(300mm)で、アクセサリーなどは同時に4~5個がセットでき、効率的に製作できる事。
針・糸
幅広用の「専用針」を用意。長さは100mm~550mmまで製作可能。300幅の織り機には、300mmの針を用意しています。
ビーズの種類に応じて、針径を0.3mm~0.7mmまで5種類製作可能。Aiko・特小六角・特中・デリカ用は0.4mm、シリンダーS用は0.3mmを用意しています。
縦糸・横糸はビーズの種類により変わります。なるべく伸びが少ない、伸び率10%以下を使用します。少ない伸び率が必要なのは、経験や技法での仕上がりの差ををなるべく少なくするためで、一定の仕上がりを期待でき、取り組みやすくなります。
もう一つは、糸割を少なくするため綿混は避けポリエステル系の化繊がベストで、針の先端の丸みも重要です。
重要事項
縦糸。横糸を問わず、糸撚りを起こさない糸繰が必要で、重要なことです。糸繰用の治具も織り機に付随しています。