奈良・三重に伝承された「唐墨」が、日本の風土で発展し、「和墨」として技法が継承されてます。古くは松の木を使用して松煙墨で始まり、現在は菜種や植物の油煙墨が主流です。

その煙から煤を取り、膠でつなぎ墨ができます。和墨は唐墨より煤が多く含まれ、濃いめの色合いになります。

Natioでは、奈良の日本の伝統技法で作られた和墨を、ビーズやパーツに着せて「煤膠 和墨」Beadsを製作しています。この名称は商標登録してあります。

奈良の和墨の老舗「古梅園」さまとお取引ができるようになり、固形墨からの磨り出しで墨を作り着せる製法に変更になりました。

そこで、「古梅園」のご紹介と、伝統の製法などをご覧ください。

いにしえのたたずまいの店舗外観
油煙墨の煤を集める工程
手練り、型入れの工程

《七世紀初め、中国から伝来した墨づくりの技法は朝廷や寺院の手に委ねられていました。時代を経て、室町末期に市中の造墨家として創業(一五七七年)した古梅園は、製墨法のさらなる研究を重ね、天皇家、将軍家の御用墨をはじめ多くの人々に愛用される質の高い墨づくりに成功しました。その技は今に引き継がれ、四百四十有余年にわたり墨業一筋につとめています。》

国内で唯一、伝統製法の手練り・型入れで製造されている固形墨です。Natioでも使用している、山形の紅花・徳島の藍など、昔から墨との相性も良く使用されてるようです。墨には、松煙墨と油煙墨があり、貴重な松煙墨も「古梅園」では製造されていて、伝統の継承を大事にされています。

http://kobaien.jp/